京都記念/ビッグウィーク、追い切り遅れも脚色は上々
【競馬ニュース】
世代屈指のステイヤーが始動する。昨年の菊花賞馬ビッグウィークが、GIを制した淀のターフに戻ってくる。小雪が舞い散るなか、角馬場でじっくりと体をほぐしてから、川田に乗り代わって栗東CWに移動した。
ミッドタウンレディ(4歳500万下)を大きく追走してスタート。最初の1Fをゆっくりとしたペースで通過する。菊を制した長距離砲だけに折り合いはピッタリ。徐々にギアを上げて、4F標では早くも外に馬体を並べに襲いかかった。スピードに乗って、直線の追い比べ。勢いは十分だったが、ラストは頭が上がった分、内から盛り返される形で首差遅れた。それでも、時計は5F66.7-38.0-11.7秒としまいの脚色は上々だ。
皐月賞、ダービー馬不在の3冠最終戦でV。だが、のちのジャパンC馬ローズキングダムの追撃を許さなかった。「菊花賞のあと、オーナーと相談して有馬記念という話もあったが、深管に骨りゅうができたので京都記念ということになった。1か月前くらいに少し裂蹄の症状が出たが、治まるのは早かったので予定通りに使える。先週に坂路でやったときは重いかなと思ったが、けさのCWは良かった。やっと間に合ったというよりも順調にきたかなと思う」と長浜師は経緯を述べると同時に、復帰戦に向けてゴーサインを出した。
目標は天皇賞・春での2度目のGI制覇。日経賞を挟んで頂点を見据える。「世代は強い馬が多いが、その一角を担える馬になってほしい。GIホースに恥じない競馬をしてくれればいいね。この馬のペースでいければ、いい競馬をしてくれると思う」。4歳となって初めてのレースで、さらなる進化を見せる。
提供:デイリースポーツ