エリザベス女王杯/レーヴディソール、飛ぶように加速

【競馬ニュース】


まさに無敗女王にふさわしい華麗さだった。レーヴディソールの最終デモは、栗東CWで2週続けて福永を背に併せ馬。ユニバーサルバンク(3歳オープン)を3馬身半ほど追走する形でスタートすると、自らハミを取ってしっかり前を追いかける。馬体を並べて直線を向くと、左ステッキ2発で飛ぶように加速。あっさり突き放して2馬身の先着を決めた。

6F80秒5-38秒0-12秒0。鞍上も「時計的にも内容的にもいい最終追い切りができた。息遣いも先週よりよくなっている」と1週前からの上積みを強調する。見届けた松田博師は「最後の1Fだけビシッと、と思っていたが、3Fも速いな。未勝利馬と併せたわけでもないし、相手も動いていたから。これで第1関門突破やな」とまず無事に最終追い切りを終え、胸をなで下ろした。

この馬には並の“常識”は通用しない。桜花賞を前に右前脚トウ骨遠位端骨折で戦線離脱。復帰後は慎重に調整が進められており、本番に向けて一杯に追ったのはこの日が初めて。それでいてこの反応の鋭さだから恐れ入る。数多くの一流馬を管理してきた師も「普通の馬なら無理。ここまで来られないだろう」と目を丸くする。

「ひと追いごとによくなってるし、きょうの最終追い切りでさらによくなってくれると思う。僕自身が経験したことがないようなことを経験させてくれるし、どこまで行けるかなと夢を抱かせてくれる馬。いい走りを見せたい」と福永。253日ぶりの実戦でいきなりの古馬GI挑戦と、越えるべきハードルは高い。ただ、“芦毛の女王”には、不可能を可能にするだけの力がある。




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