日経新春杯!トゥザグローリー、トーセンレーヴと併せ馬

重賞V4に向けて視界良好だ。有馬記念3着のトゥザグローリーが、ハロー直後の栗東CWで躍動した。3頭併せの真ん中から、前を行くロードランパート(4歳500万下)を直線半ばで楽にパス。後方から最内に並びかけたトーセンレーヴ(4歳オープン)とは並んだままでフィニッシュも、手応えでは明らかに上回っていた

 タイムは6F82秒9-39秒6-12秒0。またがった福永は「動きは良かった。時計は速かったし、自分からグッとハミを取るようになった」と手応えに満足そうな笑みを浮かべる。見届けた池江師も「馬場は重たかったと思うが、力強く伸びたね」と合格点を与えた。

 かつてのパワーを取り戻しつつある。昨年は京都記念日経賞とGII連勝と好スタート。天皇賞・春でリズムを崩して以降はしばらく不振が続いたが、暮れのグランプリでは2年連続で3着と、きっちりと馬券圏内に食い込んだ。「使いつつ良くなってきた感じだね。昨秋はGIで3連戦しているが、目一杯ではないし、疲れがあったらそもそも使わない。馬はフレッシュな状態ですよ」と指揮官は仕上がりの良さを強調した。トップハンデ58.5キロにも「馬格があるし、斤量で泣く馬じゃない。克服できると思う」と前を向く。ここで立ち止まることは許されない。新たな勲章をもぎ取り、さらなる高みを目指す。