日経新春杯/トゥザグローリー、ドバイに向け勝利を

有馬記念で2年連続の銅メダルとなったトゥザグローリーが、早くも始動する。前走は12キロ増での出走となったが、上がり33秒3は4冠を達成した僚馬オルフェーヴルと同タイムでメンバー2位タイ。9番人気の低評価に反発する鋭い末脚で、2着のエイシンフラッシュに首差まで迫った。1週前追い切りは、15-15に終始した6日に続き、9日の栗東坂路で4F56秒8-13秒4(馬なり)をマーク。GIで好走した勢いを感じさせる抜群の気配を見せた。

 GI級と騒がれ続けた奥手の大器も5歳に。GII番長でとどまってはいられない。昨年の京都記念Vに続き、今年も淀で好発進を決めて悲願に勢いをつけたい。トップハンデの58.5キロだが「間隔は詰まっているが、状態は維持しています。58キロでも走っているし、ハンデは問題はないでしょう」。重賞V4を遮る不安要素は見当たらない。

 3月31日に行われるドバイWCデー諸競走のワールドC(AW2000m)とシーマクラシック(芝2410m)に登録済み。招待があれば、トゥザヴィクトリー(01年ワールドC2着)との母子でのドバイ挑戦の可能性も。それだけに足踏みは許されない。“栄光に向かって”年明けから全力で勝利をもぎ取る。